ファンドマネージャーとして良い気質・悪い気質

ファンドマネージャーにとってプラスに働く素質
ファンドマネージャーという職業につくにあたって、プラスに働く素質と問われたら、まず「リスク管理能力」がパッと思い浮かぶところです。市場動向や経済指標などを正確に分析し、適切な投資戦略を立てる分析力も必要ではありますが、やはりリスクヘッジに気を配る力がなければ、大損を叩くことも珍しくないからです。最適なリターンを生み出すために適切な投資戦略を立てることも大切ですが、適切なリスク管理を行うこともまた重要な役割です。
職業として見た場合には、顧客や上司との意思の疎通や、運用結果の説明をうまく行うことが求められます。特に利益相反しかねない相手とのコミュニケーションはかなり重要ではありますが、これはファンドマネージャーというよりも社会人に必要な素質と言うべきでしょう。
マイナスに働く素質はあるのか
ファンドマネージャーという職業につくにあたってマイナスに働く素質はあるのか?と問われたら、おそらくあると答えるかもしれません。特に懸念するべきは、情報不足の状況でも決定を下せる素質や、冒険を過度に好む傾向でしょう。これらは、状況によっては英断になることもありえます。とはいえ、それはあくまでも結果論であり、基本的には投資家としては望ましくない結果になるケースが多いでしょう。特に、情報不足でも決断を下せる場合は感情的に決定をしていることが多いため、市場の突発的な値動きに反応しすぎて、長期的な投資戦略を考えられない可能性があります。
ただ、それよりも、冒険を望む心、リスクを楽しめてしまう心というのは、リスクに対する評価を過度に低く見積もってしまう可能性があります。
というのも、ファンドマネージャーの性格が投資にどのような影響を与えるのかを調べたという研究があります。この研究では、ファンドマネージャーの性格が「刺激を欲する」気質を持つかどうかについて、所有する車の種類によって判断するという試みをしていました。つまり、刺激を求める気質が高ければ、スピードが出る車種を好むということでしょう。スポーツカーとか、車ではなくてもバイクもそうかもしれません。
結論として、スポーツカーを所有するファンドマネージャーは、リスクを取る傾向があるという結論を出しています。
スポーツカーや高騰しているビンテージバイクなどは、リセールバリューを考えた上で購入しているか、資産価値を高めながら運用する感覚を持っているかどうかでも変わってきそうだなと思います。……スポーツカーは持っていませんが、ビンテージバイクが好きでいくつか持っているのでドキリとしてしまいました。バイクもファンドと同様、値動きを日々チェックすることが重要です。とはいえ、バイクは値動きを追う方法が少ないので、オンライン査定などを活用するといいかもしれません。