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NASDAQ100の概要と投資戦略

NASDAQ100とは何か

NASDAQ100は、アメリカのNASDAQ市場に上場する代表的な企業100社(金融業を除く)で構成される株価指数です。テクノロジー系企業の割合が非常に高いのが特徴で、アップルやマイクロソフト、アマゾン、グーグルといった世界的なIT企業が多く含まれています。そのため、NASDAQ100に連動するETFや投資信託を購入すれば、ハイテクを中心とした成長企業への投資が一括でできる魅力があるのです。
この指数は米国のIT・ハイテクセクターの動向を示すバロメーターといわれ、世界の株式市場全体に影響を与えています。最近では、リモートワーク関連やクラウドサービスの需要拡大によりITセクターがさらに成長を遂げ、NASDAQ100は高いパフォーマンスを示すことが多いです。ただし、その分ボラティリティが大きくなる可能性もあり、急騰・急落に注意が必要です。

NASDAQ100を構成する主な銘柄

NASDAQ100を構成する企業は、時価総額上位のIT大手が中心となります。先ほど挙げたアップルやマイクロソフト以外にも、テスラやペイパル、エヌビディアなど、革新的な技術で世界市場を席巻する企業が名を連ねています。これらの銘柄は業績や成長性に注目が集まる一方、株価が割高だと判断されるケースもあり、投資家の期待によって株価が大きく変動しやすいです。
また、NASDAQ100は定期的に銘柄の入れ替えが行われ、基準を満たさなくなった企業は指数から外されます。これにより指数の新陳代謝が進み、常に「成長力のある企業群」で構成される点が投資家の興味を引いています。ただし、その入れ替えに伴う投資戦略の変更や再調整も必要になるため、ETFなどを運用する際には定期的な見直しが欠かせません。

今後の見通しと投資戦略

NASDAQ100は、過去数年にわたって高いリターンを上げる局面が多かったものの、米国金利の変動や世界経済の不確実性が高まると、急激な調整が起こる可能性があります。IT企業は成長余地が大きい半面、業績予想や金利の影響を受けやすく、株価が激しく変動するリスクも考慮しなければなりません。
投資戦略としては、長期的な視点でNASDAQ100を取り込むのが一般的です。コア・サテライト戦略の「サテライト」部分としてNASDAQ100連動商品を活用する方法もあります。ただし、ポートフォリオの大半をNASDAQ100に依存するとリスクが偏るため、他のインデックス(S&P500や米国以外の株式など)との分散を図ることが大切です。自分がどの程度のリスク許容度を持つかを考えながら、適切な割合で組み入れることで、魅力とリスクをバランスよく享受できるでしょう。