【2022年】日経平均株価の値動きを振り返る

日本経済は内需が回復している
日本経済は、コロナショックによる打撃を大きく受け、一時期は3割もの暴落をしていました。2022年には、ゆるやかではありますが、内需の回復によって持ち直しの傾向が見られます。物価が高騰したことで消費支出の伸びは鈍くなったものの、国内の経済活動が正常化したことも手伝って、プラス成長になっています。とはいえ2023年も不安定な状況が続くため、回復局面といえるようになるのは2024年以降ではないでしょうか。もっとも、これもさらなる世界的な金融危機が起こらないことを前提にした見方ではあります。
ウクライナ侵攻の影響を受ける
2022年の、2月24日には、唐突にロシアがウクライナへ軍事侵攻を始めました。この出来事はウクライナショックと呼ばれ、金融市場に大きな影響を与えた出来事でもあります。世界3位の産油国であるロシアと、世界5位の小麦輸出国であったウクライナの情勢が危うくなったことで原油や穀物相場が高騰し、世界的に株価が急落しました。
日経平均株価は、ウクライナ侵攻のニュースが伝わった直後には急落し、全33業種のうち28業種が下落。情勢が悪化するに連れてどんどん下がっていきました。落ちてくるナイフはつかむな……とも言われるように、底を打つのを確認するまで投資家は資産を守ることに集中していました。
これによって前年には想像もできなかったほどの深刻なインフレが引き起こされ、FRBが利上げに踏み切らざるを得なくなりました。金融市場の多くを占めるアメリカの利上げによって株が下落し、日経平均にも影響が及びました。
2023年の見通し
値動きは大きかったものの、全体的に低調という印象で、2023年も上昇傾向はあるものの、非常に緩やかな変化になりそうです。
2023年に注目したいのは、日銀の動きでしょう。2022年12月には長期金利の引き上げをするという日銀サプライズが発表されました。2022年末時点ではこの影響があるかもしれないと身構える形となりましたが、日銀政策決定会合の結果、長期金利引き上げはされず、これを理由に円安が急伸。日経平均株価は急騰しました。
どこに投機を見るかは人それぞれですし、どのようなポジションを組むかによって反応は変わるでしょう。いずれにしても、日銀はサプライズをしたり、急にはしごを外してきたりするかもしれない、という懸念はあるでしょう。2023年4月には黒田東彦日銀総裁が任期を迎えるため、新総裁が外部要因をどのように評価し、正常化のためにどういった金融政策を講じるのかについても注目したいところです。