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インデックス投資のリバランスとは

リバランスをやるべき理由

インデックス投資は、一度仕組みを作ってしまえば手間がかからないほったらかし投資として人気ですが、完全に放置して良いわけではありません。
長く運用を続けていると、当初設定した資産配分と、現在の保有比率にズレが生じてきます。このズレを修正し、元の配分に戻す作業をリバランスと呼びます。

なぜリバランスが必要なのでしょうか。最大の目的はリスクのコントロールです。
例えば、株式50%・債券50%で運用を開始したとします。株式市場が好調で株価が上がると、資産全体に占める株式の割合が60%、70%と増えていきます。

株式は債券よりも値動き(リスク)が大きいため、株式の比率が高まった状態で暴落が起きると、当初想定していた以上の損失を被る可能性があります。リバランスを行うことで、自分が許容できるリスクの範囲内に資産状況を引き戻すことができるのです。

また、結果的に値上がりした資産を売り、値下がりしている資産を買うことになるため、パフォーマンスの向上が期待できるという副次的なメリットもあります。

リバランス実施のタイミング

リバランスを行うタイミングには、大きく分けて期間で決める方法と、乖離(かいり)率で決める方法の2つがあります。

期間で決める

1年に1回や半年に1回など、あらかじめ決めた時期にチェックして調整します。スケジュール化しやすく、相場の値動きに感情を左右されずに淡々と実行できるのがメリットです。
誕生日や年末年始、ボーナス月など、自分の中で忘れにくい日を設定するのが一般的です。

乖離率で決める

配分比率が5%以上ズレたら実行するといったように、変動幅(許容範囲)を決めておく方法です。相場の急変動にタイムリーに対応できるため、リスク管理の精度が高まります。
ただし、こまめに資産状況をチェックする必要があり、手間がかかるのがデメリットです。

初心者の方には、管理が楽で継続しやすい1年に1回の定時リバランスが推奨されることが多いです。

具体的にどうやる? リバランスの2つの手順

では、実際にどのようにリバランスを行えばよいのでしょうか。「株式50:債券50」を目標としていたが、株式が値上がりして「株式60:債券40」になってしまったケースで解説します。

売却して買い直す(基本のリバランス)

増えすぎた資産を売り、その資金で減っている資産を買い増す方法です。

  1. 資産全体の合計額を確認します。
  2. 全体の比率が50:50になるよう、増えすぎた株式(10%分)を売却します。
  3. 売却して得た現金で、不足している債券(10%分)を購入します。

利益が出ている資産を売却するため、その分に対して約20%の税金がかかる場合があります。NISA口座内であれば非課税です。

新しい資金で買い足す(ノーセルリバランス)

資産を売却せず、毎月の積立金やボーナスなどの追加資金を使って調整する方法です。

  1. 現在、比率が下がっている債券クラスだけを重点的に購入します。
  2. 株式の購入を一時的にストップ、または減額し、債券の比率が50%に戻るまで債券を買い増し続けます。

売却しないため税金がかからず、資産を減らさずに複利効果を最大化できます。資産形成期の現役世代には、この方法が最も効率的でおすすめです。

リバランスは地味な作業ですが、長く相場と付き合っていくための安全装置です。年に一度はポートフォリオの健康診断を行い、リスクを取りすぎていないか確認する習慣をつけましょう。