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シャープ・レシオと最大ドローダウンの組み合わせ

効率のシャープ・レシオとメンタルの最大ドローダウン

大切なお金を預けるにあたって、効率性だけで判断してしまって本当に良いのでしょうか。
例えば、最終的な成績は良くても、途中で一時的に資産が半分になってしまうような局面があったとしたら、そのときあなたは冷静でいられるでしょうか。おそらく、恐怖に駆られて解約してしまうかもしれません。

そこで、シャープ・レシオとセットで必ず確認していただきたいのが、最大ドローダウンという指標です。
これは、そのファンドが過去の運用期間中に記録した最高値から最安値までの下落率、つまり一番ひどい時にどれくらい損をしたかを示す数値です。

この二つの指標を組み合わせることは、車の性能選びに似ています。

  • シャープ・レシオ=燃費:少ないガソリン(リスク)で、どれだけ遠くへ(リターン)行けるか。
  • 最大ドローダウン=安全性能:もし事故(暴落)が起きた時、車体(資産)はどれくらい凹むのか。

どんなに燃費が良い車でも、一度の衝突でぺしゃんこになってしまう車には乗りたくないものと同様、投資信託も同じです。シャープ・レシオが高いファンドは、平常時の運用は非常にスムーズで優秀です。

しかし、それだけでは「〇〇ショック」のような暴落時に、どれほどのダメージを受けるかまでは見えてきません。そこで最大ドローダウンを確認し、過去にマイナス30%まで下がったことがある旨を知っておくことが、心の安全装置になるのです。

二大指標を組み合わせた負けないファンド選びの手順

では、具体的にどのようにこの二つを使って商品を選べば良いのでしょうか。おすすめのステップをご紹介します。

1. シャープ・レシオで候補を絞る

まずは、同じカテゴリーの中で、シャープ・レシオが高いファンドをいくつかピックアップします。すると、効率良く利益を出せる実力派ファンドの候補が揃います。

2. 最大ドローダウンで耐性をチェックする

次に、候補に挙げたファンドの最大ドローダウンを比較します。ここで見るべきポイントは、数値の低さと自分の許容範囲です。

  • Aファンド:シャープ・レシオ1.2 / 最大ドローダウン -20%
  • Bファンド:シャープ・レシオ1.3 / 最大ドローダウン -40%

Bファンドのほうが効率がわずかに良いですが、過去に資産が4割減った経験があります。もし、資産が一時的でも半分近くになるのは耐えられないと感じるなら、多少効率が落ちても、下落幅がマイルドなAファンドを選ぶのが賢明な判断と言えます。

暴落時に狼狽売りをしないために

投資で失敗する最大の原因は、予期せぬ暴落に驚いて、安値で慌てて売ってしまう狼狽(ろうばい)売りです。
事前に最大ドローダウンを確認し、このファンドは最悪の場合、これくらい下がる可能性があると覚悟を決めておけば、いざ暴落が起きても想定内として冷静に受け止められます。

攻めの数字だけでなく、守りの数字もしっかり確認することが、長く投資を続けるための大人のリスク管理術と言えます。